生分解性ピペットチップラック

EarthRackと従来のプラスチック製ラックの主な違いは、使用するプラスチックの量と、最終的に発生するプラスチック廃棄物の量です。これは、プラスチック廃棄物と大気中に放出されるCO2の量として、環境への影響に直接関係するものです。例えば、EarthRackは従来のレイニンのポリプロピレン製チップラックと比較して、プラスチック使用量を67～70%削減しています。つまり、埋め立てられたり焼却する必要のないプラスチック廃棄物の量です。出発原料として石油を必要としないセルロースは、「カーボンニュートラル」とみなされます。

EarthRackのベースと蓋には、迅速に再生する竹の繊維とサトウキビの繊維を混ぜて使用しています。

EarthRackの総質量の67～70%は堆肥化可能です。ポリプロピレン製のチップデッキ（避けられないプラスチック部品）は堆肥化できません。チップ装着時に集中する力に対応するためには、硬く柔軟性のない物質が必要であることから、ポリプロピレン製のチップデッキが必要になります。

EarthRackはLTSチップの3つの容量 (20 µL、200 µL、1000 µL) のみに対応しています。 

はい。EarthRackはシングルチャンネルとマルチチャンネルの両方のLTSピペット用に設計されています。

まったく同じとは言い切れません。セルロースは多少の圧縮性があるため、従来のプラスチック製チップラックのポリプロピレン製シェルよりもたわみやすくなっています。しかし、EarthRackはシングルチャンネルピペットとマルチチャンネルピペットのどちらで使用する場合でも、日常的なチップ装着に必要とされる以上の強度を実現しています。

いいえ。現在のセルロース成形技術では実現できません。

ポリプロピレン製チップデッキを取り外し、クラス5のプラスチック廃棄物容器に分別します。EarthRackの残りの全ての構成部品は、可能な限り、堆肥化可能な廃棄物と一緒に廃棄してください。それができない場合でも、埋め立てられたEarthRackは生分解されます。

いいえ。

いいえ。ただし、ある程度の耐水性はあります。EarthRackに水がかかった場合、セルロース材料が吸収し軟化することを防ぐため、数分以内に拭き取ってください。EarthRackを、絶対に水中に放置しないでください。EarthRackの表面は、アルコールを噴霧して滅菌できます。

いいえ。天然素材専用に設計された新しい厳格な試験プロセスである「BioClean Green」認証を取得しています。 

はい。これはセルロース材料の調達、成形、試験にかかるコストによるものです。価格は従来のラック製品より約10%高くなっています。

お客様の用途に関する制限は、現時点で特定されていません。個々のお客様のラボに、セルロース繊維を避けることが重要だと考えられる特定の分野があることは考えられます。